2025.11.06
  • 教育活動(高校)

一貫クラス アカデミックチャレンジ(3日目)

アカデミックチャレンジ3日目は、昨日に続き名古屋を拠点にフィールドワークを実施していきます。
チャレンジのコンセプトについては、ぜひ1日目2日目の記事をご覧ください!

それでは本日も、ほんの一部とはなりますが、生徒それぞれの探究活動における、リサーチクエスチョンへの取り組みをご紹介いたします!

1人目 『これからの水族館のありかた』を探究

水族館というと、色とりどりの魚を目で楽しむレジャー施設という印象を持つ方も多いと思います。
しかし、水族館にはそれ以外にも、水生生物の保護活動や生態研究という非常に大きな役割があります。

小さいころから海が大好きだった彼は、中学時代の『海のフィールドワーク』で生態研究の面白さを実感し、将来は『水族館の維持活動に携わりたい!』と自身の方向性を決めました。

そんな彼が訪れた名古屋港水族館は、まさに探究心を刺激する場所です。

環境再現が極めて難しいとされるナンキョクオキアミの長期飼育と繁殖に世界で唯一成功しているほか、日本で初めてベルーガ(シロイルカ)の繁殖に成功した実績を持ちます。

彼にとって夢のような場所で、魚を観察するだけでなく、展示に使用されている照明やアクアリウムの造形物など、普段私たちが気にも留めないような点を、時間をかけて観察しました。
「名古屋港水族館だからこそのこだわり」に、水族館が担うべき役割や、来館者へのメッセージといった多くの発見があったようです。

2人目 『未来に向けた教育のありかた』

彼は、時代の移り変わりやコロナ禍での経験を踏まえ、教育カリキュラムや学びの場の在り方について探究活動を実施しています。

訪れたのは、「子どもの初めての体験を応援する」という哲学を体現するレゴランド・ジャパンです。
このテーマパークの最大の魅力は、レゴブロックの世界に完全に没入できる点です。
1000万個以上のブロックで作成された「ミニランド」や、子どもたちが自由に創造できる「ビルド&テスト」施設など、「チルドレン・ファースト」の思想がパーク全体に息づいています。

そんな施設の中で、彼が着目したのが「感覚ガイド(Sensory Guide)」という掲示システムです。
レゴランドでは、すべてのアトラクションで触覚・味覚・聴覚・嗅覚・視覚それぞれの刺激のレベルが表示されています。
これは、光や音などの刺激に敏感な方が、安心してアトラクションを選べるように導入された画期的な取り組みです。

世界的な知育玩具メーカーだからこそのきめ細やかな配慮や教育的な視点が随所に感じられ、多くの気づきを得た一日となりました。

3人目 『視覚情報が与える影響について』

人間が五感から得る情報量のうち、視覚情報が最も大きな割合を占めているとされます。
例えば、食品の着色顔料が味覚(他の五感)にも影響を与えるように、『みる』という行為は私たちの行動や判断を大きく左右します。

このテーマを探究する彼女たちは、愛知県美術館・名古屋文化としての喫茶店・ジブリパークという、視覚的な魅力に溢れた場所を訪れました。

愛知県美術館: 3年に1度開催される国際芸術祭「あいち2025」のテーマ「灰と薔薇のあいまに」に触れ、相反する存在が共存する作品から大いに刺激を受けました。

名古屋の喫茶店: なぜ個人経営の喫茶店が名古屋の人々から愛されているのかを『視覚』という観点から考察。内装や食器など、一つ一つのお店に込められた「こだわりの世界観」が、その愛される理由であることを見出しました。

ジブリパーク: 映画の世界観をそのまま再現したテーマパークで、その「再現性の高さ」に驚きを隠せない様子でした。普通のお客さんなら見過ごすような、作品の裏側まで徹底的にこだわった製作者の意図に、大きな学びがあったようです。

本日もここでしか得ることができない、多くの学びや気づきがあり、生徒の探究心は大いにくすぐられたようです。
いよいよ明日は最終日となります。
明日はどんな出会いが待っているのか。今から楽しみです!
引き続き取り組み内容のご紹介いたしますので、最後までお楽しみください!

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