校長挨拶

汎く衆を愛し、学を成し世に立つ

本校の源流は、東京・白山御殿町につくられた寄宿制の学び場「汎愛(はんあい)塾」にあります。「汎愛」とは、広くあまねく人を愛することを意味し、その背景には『論語』、そして孔子の教えがあります。『論語』に「汎く衆を愛す」という言葉があるように、すべての人に分け隔てなく向き合うことこそが教育の原点であるという考えからつけられたものです。この学び場で、社会の中核を担う人材を育成しようという精神のもとに成立学園が創立されました。

本校の教育理念は『見える学力』『見えない学力』の両力を同時に高めていくことにあります。「認知能力」「非認知能力」という言葉が一般化する以前から、それを『見える学力』『見えない学力』と称し、氷山の絵図を用いて表現してきました。氷山の膨大な質量を浮力に変えるためには、全容の90%を占める海面下の存在が不可欠です。海面下の部分(見えない学力)を豊かに育むことで、より大きな浮力が生じ、海面上の部分(見える学力)も大きく伸びていくという考えです。

学びには、「書き取り、暗記」といった積み重ねる学びと、「問い、試す」といった試行錯誤を重ねる学びの二つがあります。

前者の学びから得られる『見える学力』とは、「パズルのように一つの絵を作成させる」ために必要なものです。限られたピースを正確に組み合わせ、より速く、より正確に完成へと導く力です。これは短時間でたった1つの正解にたどり着く力であり、進学目標の達成を支える基盤となります。

一方で、後者の学びから得られる『見えない学力』とは「レゴブロックで自由自在に形を創り表現する」ために必要なものです。答えが決まっていない、もしくは複数あることを前提にして、他者と協働しながら探究し、最適解を創り出していく力です。

パズルを完成させるための基礎を積み上げる過程で得た知識は、創造するための思考や判断における土台となります。そのため知識を詰め込む従来型の学びを、決して否定していません。その知識を活用し、レゴブロックのように自由自在に組み替えることで、新しい発想や価値を生み出していきます。その循環を通して両力が育まれていくのです。

民主主義の広がりや大戦、大地震が相次いだ大正という激動の時代背景の中で育まれた「汎愛(はんあい)」の精神は、時代の変化に左右されることなく、今日まで連綿と受け継がれてきました。『見える学力』『見えない学力』という両力が培われたとき、生徒たちが社会の中核を担う存在、さらには社会を創造していく存在となることを願っています。

校長 元呑 健司

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