- 教育活動(中高)
一貫クラス アカデミックチャレンジ(2日目)
アカデミックチャレンジ2日目を迎えました。
名古屋を拠点とし、中部地域でフィールドワークに取り組みます。
中部地域は東日本と西日本の境目であるとよくいわれます。
電気の周波数(50Hz/60Hz)の境界線であること、日本列島の人口重心があること、関東風と関西風の中間的な食文化があるなど、実に多くの境界線が交わる場所です。
地理・歴史・行政・文化など様々な点から、ここでしか感じることができない、数多くの「気づき」が詰まっています。
生徒たちはこのユニークなフィールドで、自分の探究課題のリサーチクエスチョンと真摯に向き合いました。
一人ひとりが、とてもユニークなテーマで探究課題に取り組んでいますので、本日と明日、2日間にわたり、その中のいくつかをご紹介させていただきます。
〇一人目 『日本の地域の過疎化』を探究
インバウンド需要の急増により、オーバーツーリズムという言葉をよく耳にするようになりました。
東京はもちろん、京都を中心とした関西圏の話題もよくニュースで目にします。
では、中部地域はどうなのか?それをリサーチするため、名古屋から2時間をかけて岐阜県屈指の温泉街「下呂温泉」を訪れました。
兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並ぶ「日本三名泉のひとつ」と称された天下の名泉です。
さぞ外国人観光客でにぎわっているかと思いきや、予想とは異なる静かな現状がありました。
観光案内所・温泉旅館・お土産物店・駅員さんなど、様々な方たちにインタビューを行い、「下呂温泉の今」をリサーチしました。
なぜそのような現状があるのか、お話を伺っているうちにその答えが見えてきます。
そして、それに抗い、地域を盛り上げようとする人々の挑戦も肌で感じました。
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〇二人目 「コンプレックスを隠すと自信がついて前向きになれるか」
人は誰しもコンプレックスを抱えるものです。
そして、それとどう向き合っていくかという悩みを抱えたことがない人はいないでしょう。
特に美容においてのコンプレックスを抱える人が多くいる現代、そのような悩みに技術で応えている美容師さんたちは、コンプレックスとどのように向き合っているのか?
結婚式をはじめとして「派手好き」な印象を持たれる名古屋。
その美容院を生徒自ら予約し、自身の髪をカットしてもらいながら、インタビューに答えてもらったようです。
その中で、彼女に一番響いた言葉は次のようなものでした。
「人より劣っている、あの人みたいになりたい…など、コンプレックスの原因は他人との違いに起因することが多い。
でも人と違うということは、そんなにいけないことではないはず。
むしろ、そのコンプレックスこそがその人にとっての強みになりえるんじゃないかと私は思っているよ。」
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〇三人目 「なぜスポーツは多くの人に感動を与えるのか…スポーツの可能性」
スポーツには大きな力があります。
オリンピックをはじめとして、アスリートたちのひたむきな努力に裏打ちされたパフォーマンスは見る人を魅了し、勇気や明日への希望を与えてくれます。
そんなスポーツの力の本質を学び、地域貢献活動や子どもの育成事業に活用したいという課題意識を彼女は持っています。
今回訪れている名古屋には、地元民から愛されてやまないプロ野球チーム「中日ドラゴンズ」があります。
その愛はすさまじく、「中日ドラゴンズが優勝できなくても愛される理由」という書籍が発売されるほどです。
では、なぜこのチームがそれほど名古屋の人々を引き付けるのか。
試合を見ることはかないませんでしたが、バンテリンドームとマスコットであるドアラのルーツ(名古屋市の東山動植物園)を追いかけることで、その真相に迫ってきました。


〇最後に
静かな温泉街で暮らす人々の声、美容師さんの内省的な言葉、そして熱狂的なファン文化の背景にある地域の絆。
これらの「生きた情報」は、教室にいては決して得ることができません。
「どんな気づきがあったの?リサーチクエスチョンの答えは…?」と、きっとこのページをご覧の皆さんは「生徒たちのその後のストーリー」が気になっているのではないでしょうか?しかし、今回の記事はここまでです!
この学びの成果発表の機会は、後日しっかりと設けさせていただきますのでご安心ください!
さて、明日はいよいよアカデミックチャレンジ3日目です。
生徒たちの生き生きとした様子を引き続きご紹介しますので、明日の記事もぜひご期待ください!




Before
After